Webサイトに載せるコンテンツとは?
オリジナリティとSEO対策で反響を得る方法

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Webサイトを構成する各ページについて

どのようなページを掲載するかサイトマップを作成

この章では、Webサイトに掲載するコンテンツの準備について解説していきます。

Webサイトは、Webページの集合体で、各ページを組み合わせることによって1つのWebサイトとして構築します。各Webページには次のようなものがあります。

  • ホームページ

    ホームページ(トップページ)はWebサイトの入り口であり、企業や組織の概要を伝える役割を担っています。一番最初にアクセスするページになりやすく、ビジョンやミッション、製品やサービスの紹介、特徴的なポイントなどを掲載します。

  • 製品・サービスページ

    製品やサービスを詳しく説明するページです。製品やサービスの特長や利点、価格、仕様、利用方法などを掲載します。写真や動画を使って視覚的に魅力を伝えることもあります。

  • お問い合わせページ

    ユーザーがお問い合わせや質問をするためのページです。問い合わせフォームや連絡先情報を掲載し、ユーザーが簡単にコンタクトできるようにします。事業規模が大きい企業の場合、お問い合わせの対応が煩雑になることもあるため、チャットボットなどを代替手段として導入するケースもあります。

  • ブログ・ニュースページ

    ブログやニュースページでは、最新情報やトピックに関する記事やニュースを掲載します。読者に有益な情報を提供することで、関心を引き、Webサイトの訪問者数を増やすことができます。

  • よくある質問(FAQ)ページ

    ユーザーがよく尋ねる質問とその回答をまとめたページです。製品やサービスに関する疑問や不明点を解消し、ユーザーの利便性を向上させる役割を果たします。

  • お客さまの声ページ

    他のユーザーからの評価やレビューを掲載することで、製品やサービスの信頼性や品質を訴求することができます。

  • キャンペーンやイベントページ

    キャンペーンやイベントの詳細情報を掲載するページです。イベントの日程や場所、参加方法や特典などを明確に伝え、ユーザーの参加を促す役割を果たします。

作成したいWebサイトに合わせて、どのようなページが必要になるのかを検討しましょう。

情報の鮮度と更新頻度について検討する

Web担当者による更新作業

情報の鮮度と更新頻度は、Webサイトの魅力と信頼性に直結します。ユーザーは最新の情報を求め、鮮度の高い情報を配信するWebサイトに関心を持ちます。(ニュースサイトやSNSなど、更新頻度が高いWebサイトはアクセス数も伸びやすい傾向にあります)

定期的なコンテンツの見直しと更新により、サイト訪問者の期待に応え、Webサイトの価値を高めることができます。

Webサイトのコンテンツは、新しい情報を追加するだけでなく、既存の情報も見直して更新することが大切です。特に製品やサービスの仕様や価格、企業情報などについて変更がある場合は、速やかに反映する必要があります。

重要な情報の更新

Webサイトには、企業のニュースやイベント情報、製品のプレスリリースなど、ユーザーにとって有益で関心を引く情報を掲載し、企業活動を伝える役割を持っています。

アクティブな活動を伝えることによって、サイト訪問者が閲覧した際に、安心してWebサイトを利用することにもつながります。

ブログや記事の更新

ブログや記事は、情報を提供するだけでなく、ユーザーとの関係構築(ナーチャリング)やナレッジの共有にも役立ちます。

業界のトレンドやベストプラクティスに関する情報、ユーザーの課題解決に役立つガイドなど、定期的に更新されるブログや記事は、ユーザーの興味を引き続けるための重要な手段です。

SEO対策としても非常に効果が高く、ホームページへのアクセス数を伸ばすために、ブログや記事が活用されることもよくあります。ブログや記事も1度投稿しただけでなく、定期的な見直しを行うことで、SEOのスコア改善へ効果が高まります。

メディアコンテンツの更新

画像や動画などのメディアコンテンツも、定期的に更新されるべき情報です。特に商品やサービスの紹介に使用されている写真の場合、最新の商品画像やプロモーション動画を提供することは重要です。

ユーザーは視覚的な情報に引き付けられるため、メディアコンテンツの更新はWebサイトの魅力を高める効果があります。また、こちらもSEO対策に有効です。

お客様の声やレビューの更新

お客様の声やレビューは、信頼性や製品の品質を訴求するために重要な要素です。Webサイトには、お客様からの新しいフィードバックや感想を定期的に追加する仕組みを導入することで、ユーザーに対して製品やサービスの信頼性を示すことができます。

特に、ECサイトなどで直接商品を販売する際は、お客様の声によって購買率に影響するなど、このセクションの更新についてはしっかり検討した方がいい部分になります。

オリジナリティと差別化について

撮影機材のあるスタジオ

Webサイトの独自性を検討する際は、コンテンツそのものに加え、製品やサービスの独自性、Webサイト全体の使いやすさも意識して組み立てる必要があります。

独自性の高いコンテンツの提供

Webサイトのコンテンツは、オリジナリティを持つことが重要です。他のサイトとは異なる情報や視点を提供し、サイト訪問者に新たな価値を提供しましょう。

独自性を見つめなおすには、競合他社の情報を知り、自社の内部にあるリソースを分析して、差別化について検討する必要があります。

マーケティングフレームワークを活用すると、客観的な情報をとりだし、俯瞰して分析作業ができるため、コンテンツアイデアに困った際は活用してみると良いでしょう。

詳細は、自社の強みや弱みをマーケティングフレームワークで分析するも参照してください。

製品にまつわるストーリーの提供

製品やサービスには、その背後にあるストーリーがあります。Webサイトでは、製品の開発経緯やデザインの背景、ブランドの哲学など、製品にまつわるストーリーを伝えることができます。

これにより、サイト訪問者は製品に共感しやすくなり、その製品を選ぶ理由になる可能性があります。オリジナルなストーリーテリングを通じて、製品の魅力や特長を伝えましょう。

動画やインタビューを活用することも効果的です。

ユーザーエクスペリエンスの向上

Webサイトの差別化には、ユーザーエクスペリエンス(UX)の向上も欠かせません。

サイト訪問者が、Webサイトの使いやすさや快適さを感じることが重要です。これには、ナビゲーションの改善、情報の整理や見せ方の工夫、使いやすい機能やインタラクティブ(双方向性のある)なコンテンツの追加などが含まれます。

サイトが利用しずらい、表示速度が遅いなど、閲覧に不便な場合、ユーザーの離脱率にもつながります。せっかくのWebページを閲覧してもらえず、印象が悪いままになってしまう可能性もあるため、使いやすさを工夫することも大切です。

マルチメディアを活用したコンテンツ

デジタルメディア

マルチメディアを活用したコンテンツは、サイト訪問者の興味を引きつけ、情報の鮮度と魅力を高めるのに役立ちます。

動画、画像、音声などのコンテンツ形式を組み合わせて利用し、サイト訪問者に新しい情報体験を提供しましょう。

マルチメディアは読み込みに時間がかかることが多く、ページの表示速度が遅くならないようにしたり、音声が突然再生されないようにするなど、サイト訪問者の環境へ配慮することも大切です。

動画コンテンツの活用

Webサイトでは、動画コンテンツを活用することで魅力的な情報を提供することができます。

動画は視覚的でインパクトがあり、情報を分かりやすく伝えることができるため、サイト訪問者の関心を引きつけるのに効果的です。製品のデモンストレーション、チュートリアル、専門知識の解説など、さまざまな目的に合わせた動画コンテンツを作成すると良いでしょう。

イメージギャラリーの提供

魅力的な画像や写真のギャラリーを用意することで、サイト訪問者の関心をひくこともできます。商品やサービスの鮮明な写真は、製品やサービスのPRにピッタリです。

また、イメージギャラリーを通じてブランドのイメージや価値を伝えることもできます。重要な写真はプロのカメラマンに依頼するなど、写真のクオリティにもこだわるとより良いWebサイトにつながります。

オーディオコンテンツの提供

マルチメディアの一環として、オーディオコンテンツも活用することができます。ポッドキャストや音声ブログなどのオーディオコンテンツは、サイト訪問者が情報を聴いて楽しむことができる形式です。

すべてのコンテンツに適性があるわけではないので、用途によって使い分けると良いでしょう。

SEO対策を意識したキーワードの選定

SEOキーワードの選定

キーワードの選定は、Webサイトの検索エンジンでの可視性とアクセス数に大きな影響を与えます。ユーザーの検索行動を理解し、適切なキーワードを選ぶことで、より多くのユーザーをサイトに引き付けることができます。

ただし、キーワードにのみ執着し、SEO対策としての評価を上げることばかり気にするのではなく、コンテンツとして価値のある情報を提供することが重要です。

ユーザーがよく検索するキーワードを調査する

SEO対策を行う上で重要なのは、ユーザーがよく検索するキーワードを把握することです。キーワードリサーチツールや検索エンジンの自動補完機能を活用して、関連するキーワードや検索ボリュームを調査しましょう。

ユーザーが求めている情報やニーズに合わせて、適切なキーワードを選定します。

詳細は、競合他社分析を行って、より深い分析を実施する - 検索エンジンによる競合調査も参照してください。

ロングテールキーワードを意識する

一般的に需要が高いキーワードだけでなく、ロングテールキーワードにも注目しましょう。

ロングテールキーワードとは、より具体的で長いフレーズのキーワードのことです。例えば、「ホテル」という一般的なキーワードではなく、「東京駅周辺の安価なビジネスホテル」といった具体的なキーワードです。

ロングテールキーワードは競争が少なく、よりターゲットに絞ったユーザーを引きつけることができます。

コンテンツとキーワードのマッチングを考える

選定したキーワードを効果的に活用するためには、コンテンツとキーワードのマッチングを考慮することが重要です。

Webサイト全体に影響するキーワードを適切な位置に配置し、自然な文章に組み込むことで、検索エンジンに対してコンテンツのテーマや内容を明確に伝えることができ、一貫性を保つことができます。

キーワードの密度を過剰にすることは避け、読みやすく魅力的なコンテンツを提供することを忘れないようにしましょう。

SNSとの連動を考える

SNSの活用

SNSとの連動を考えることで、Webサイトの露出やユーザーとのコミュニケーションを促進することができます。

SNSアイコンとシェアボタンの配置、SNS投稿との連動、最新情報の表示などを意識しながら、ユーザーとのつながりを強化しましょう。SNSを活用することで、より多くのユーザーにWebサイトの情報を届けることができます。

SNSアイコンとシェアボタンの配置

SNSとの連動を考える上でまず考慮すべきは、SNSアイコンとシェアボタンの配置です。

シェアしたいWebページ上の目立つ場所にSNSアイコンを配置し、ユーザーが簡単にSNSプロフィールにアクセスできるようにしましょう。特に、記事やコンテンツの共有を促すために、シェアボタンを設置することも重要です。

SNS投稿との連動

Webサイト上のコンテンツをSNSで積極的に共有するためには、SNS投稿との連動を考えることが必要です。

例えば、ブログ記事やニュース記事の下部にSNS投稿用のボタンを設置し、ユーザーが簡単に記事をSNSで共有できるようにします。また、SNS投稿時にタイトルやサムネイル画像が自動的に表示されるように設定することで、ユーザーが魅力的なSNS投稿を実現できるようになります。

SNSの最新情報の表示

WebサイトにSNSの最新情報を表示することで、ユーザーとのつながりを深めることができます。

SNSウィジェットやフィードをサイトのサイドバーやフッターに配置し、最新の投稿やツイートが自動的に表示されるようにします。これにより、ユーザーはWebサイト上でSNSの最新情報をチェックすることができ、サイトへの滞在時間が増える可能性があります。

コールトゥアクションの設置

コールトゥアクションの活用

CTAの設置は、Webサイト上でのユーザーの行動を促進する重要な要素です。

適切な位置やデザイン、メッセージの設定を行い、サイト訪問者に対して明確なアクションを促すことでユーザーの囲い込みや関係構築に役立つようになります。

コールトゥアクションとは?

コールトゥアクション(CTA)は、Webサイト上でユーザーに対して具体的な行動を促すための要素です。例えば、クーポンの発行、メールマガジンへの登録、チャットボットへの誘導など、ユーザーの閲覧状況によってタイミングよく表示すると効果的です。

CTAの設置方法

CTAを効果的に設置するためには、以下のポイントを考慮する必要があります。

  • 目立つ場所に配置する

    CTAはユーザーにとって目に留まりやすい場所に配置することが大切です。典型的な位置は、ヘッダー、メインコンテンツの上部、サイドバー、記事の終わりなどになります。

  • 視覚的な強調

    CTAを視覚的に目立たせるためには、ボタンのデザインや色使いに注意します。鮮やかな色や対比のあるデザインを選ぶことで、CTAを強調する効果があります。

  • 明確なメッセージ

    CTAには具体的かつ明確なメッセージを記載しましょう。ユーザーに対して何をするように促しているのかを分かりやすく伝えることが重要です。

  • 応答性の確保

    CTAをクリックしたユーザーには、適切な応答やフィードバックを提供することが必要です。例えば、フォームの送信後に「ありがとうございます」というメッセージを表示したり、購入ボタンをクリックした後に注文の確認画面を表示するなど、ユーザーがアクションを実行したことを確認できるようにしましょう。

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