アフリカとの縁でつながった人生
主人と結婚してもうすぐ7年目になります。
私自身のそれまでの人生は、海外に行った経験はありましたが、まさか海外の方と結婚するなんて想像したことすらなく、たまたま知り合った主人とお付き合いして結婚する経緯に至りました。正直なところ、結婚して最初の頃はアフリカという場所のことを何も知らず、「近代化が遅れた国」という印象しかありませんでした。
そのため、主人の実家についても、紀元前の人たちが暮らすような原始的なものを想像していたし、ニュースで読んだナイジェリアの情報はお世辞にも「良い国」とは言いがたいものばかりだったので、不安の方が強かったです。
結婚して3年目、初めてナイジェリアを訪問したことがターニングポイントになりました。それまでの私は、ナイジェリアに対しては「テロ」「強盗」「誘拐」「殺人」のような悪いイメージばかりで、日本人の私が訪問して、果たして大丈夫なのか心配していました。それでも、1度くらいは訪問しておいた方がいいだろうと思い、1週間ほどの滞在を決めて、ナイジェリアの地に足を踏み入れました。
現地の空港では、主人のお兄さんがピックアップに来てくれて、車で家まで連れて行ってくれました。
家に向かう途中で見た景色は、独特の田舎の風景が広がっており、想像したほど原始的ではない印象だったのを覚えています。
主人のお兄さんの家に到着すると、予想よりはるかに綺麗な建物が立っていて、中に入ると、2階から子供たちが降りてきて、歓迎の歌とダンスを披露してくれました。
遠いところから来たとはいえ、料理も沢山準備してくれていて、「よく来たね。会えて嬉しい。大好きだよ」と皆が言ってくれました。
こんな風に温かい場所だとは知らず、悪い印象だけを持っていddたことに非常に申し訳なく思いました。

ナイジェリアで過ごした1週間は、とても素晴らしく、家族とお互いに対しての愛情を伝えあうことの大切さを教えてもらって帰国しました。
それから数年経ちましたが、あの時のことがきっかけで、日本の人たちにも、ナイジェリアを含めたアフリカの人たちと交流して、心の豊かさを伝えることができればいいと思うようになりました。
また、ナイジェリアは1960年にイギリスの植民地から独立して約60年、いまだに現地の人たちの生活は豊かにならず、働きたくても仕事がなく、食べることに苦労している人たちも多く存在しています。
私自身は、どういうご縁かわかりませんが、ナイジェリアの方と知り合って、新しい体験をして、「日本とアフリカの交流の橋渡し」をする役割をもらったように感じています。 私も主人もまだ学びの途中ではありますが、将来日本とアフリカが相互にサポートしあえる関係づくりの一助になれたらいいと考えています。
日本も高齢化が進み、多様化や新しい価値観を受け入れることが求められていますが、私たちもその中で新しい取り組みにチャレンジしていきたいです。
もし何かのきっかけで、私たちと関わっていただける方がいらっしゃったら、ぜひ仲良くさせていただけますと幸いです。 どうぞよろしくお願いいたします。