なぜ、あなたのWebサイトは選ばれないのか?「相性」から逆算する情報設計の基本

Webサイトの役割は、あなたの製品やサービスの情報を正しく伝え、「相性が良い相手」との商談のきっかけを生み出すことです。反響が出ない原因の多くは、デザイン以前に「相性の良い条件」を生み出すための情報化ができていない、または相手に届いていない可能性があります。

  • 問い合わせは来るが、成約につながらない
  • 価格競争ばかりに巻き込まれる
  • そもそも誰に見られているか分からない、など

このシリーズでは「ビジネス=製品・サービス×顧客×相性」という観点から、反響を生むWebサイトの情報設計について解説していきます。

ビジネスは「製品・サービス」×「顧客」のマッチングで決まる

ビジネスマッチング

ビジネスは「ヒト」と「ヒト」が出会い、お互いが製品やサービス・内容について理解し、需要と供給をマッチさせることで初めて成立します。

さらに、製品やサービスが売れるか売れないかは、中身の良し悪し以前に、「誰にとって、いつ、どんな状況で必要か」という相性も大きく影響します。

ビジネスマッチングはどのように成立するか?

ビジネスは、自社と相手の状況や条件に応じた適合状況によって、成立しやすさが決まります。

まず、需給がかみ合っているかを確認し、さらに「どんな条件や状況ならマッチするか(相性)」を見る必要があります。

相性については、「状況」「課題の深さ」「予算」「体制」「緊急度」など、複数観点から確認することで詳細を知ることができます。

1つ1つの構成要素を分解し、全体的なビジネスの成立しやすさを理解することで、売上や改善をどう進めるべきかが具体的に見えてきます。

相性があいまいだと起こる問題(相手に何を言っても刺さらない)

「何を」「誰に」「どんな条件で」という前提条件が曖昧なままで情報発信すると、伝える内容の骨子がなく、汎用的なPRになりやすくなります。

「スピーディ」「丁寧な対応」などの一般的な表現は、多くの会社が使っているため、それだけでは強みになりにくいからです。

結果として、顧客が見たときにどう比較していいのかがわからず、「問い合わせが増えない」「中身が合わない」「商談が前に進まない」、という状態が発生してしまいます。

これを改善するために、相手にとっての価値や自社の強みを整理し、伝えるべき中身を検討します。

情報は「相手」に合わせて作ることが大事

反響を増やすための近道は、「全員に好かれる」ことではなく、「相性が良い相手に伝える」ことが大切です。

A社:とにかく安く早くを求める顧客との相性が良い
B社:高くてもいいから、伴走して課題解決してほしい顧客との相性が良い

「自社と相性が良い相手」を明確にし、さらに、その相手が納得する情報(不安の解消、比較材料、根拠)を先回りして用意していきましょう。

顧客理解の具体的な進め方は「顧客を理解し、相性の良いターゲットを見つける」で詳しく解説しています。

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効果的なWebサイトは「相手に伝わる情報設計」で作られる

Webサイト制作とは

成果が出るWebサイトは、見た目の派手さよりも「必要な情報が、必要な順番で、必要な言葉で配置されている」ことが共通しています。その土台になるのが情報設計です。

情報設計は「ビジネスの説明材料」を抽出・分類する作業

情報設計は、伝え方(キャッチコピー)よりも先に、「説明するために必要な材料」を集めて整理する工程が重要です。

価値・対象・条件・根拠といった材料がそろうほど、伝えるべきことが明確になり、全体の構成が決めやすくなります。

強みは「言い方」ではなく「相性の条件」から見えてくる

強みそのものはキャッチコピーや表現の工夫で「作る」ものではなく、相性の条件を深堀りすることで「見つかる」ものです。

「どんな条件だと勝てるか」「どんな条件だと不利か」という状況を明確にするほど、強みの輪郭がはっきりします。まずは事業の情報を洗い出し、さらにマーケティング分析で詳しく判断していきましょう。

事業情報の洗い出しからマーケティング分析までは、「事業分析の準備 - 事業概要シートを作ろう」以降で対応していきます。

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このシリーズでわかること

成功するWebサイト制作

ここから先は、相性の良い条件を特定し、相手に伝わる情報としてWebに落とし込むまでを、順番に進めていきます。最初からWebサイト制作に入らず、材料づくりから固めることで情報の質が高まり、反響につながりやすいWebサイトになっていきます。

このシリーズでやること

STEP1 自社情報を整理する(強みと弱み)

まずは「何を提供し、どんな条件で成果が出るのか」などの自社のビジネス情報を整理します。この情報がそろうと自社の全体像が見え、マーケティング分析も現実的な内容で進められます。

STEP1:自社ビジネスについて理解

STEP2 顧客と市場を掴む(優位性や業界トレンド)

次に、あなたの会社が優位性を持ちやすい市場、さらにその中で顧客があなたの会社を選ぶ理由を探ります。相性が良い顧客像が具体的になると、相手が何を求めているかを想像しやすくなり、戦略が具体的になっていきます。

STEP2:顧客とマーケットを理解

STEP3 売れる戦略とマーケティング施策を決める

STEP3では、SWOTクロス分析や4P分析のフレームワークを利用して、「選ばれる理由」を作ったり、直近でやるべきマーケティング施策の課題を洗い出していきます。診断チャートもあるので、回答するだけで現在の課題を特定することができます。課題が見つかった後は、施策についても検討します。

STEP3:戦略と施策の決定

STEP4 Webに落としこむ(コンテンツ化・導線設計・改善→反響)

最後に、集めた材料をページ構成・コンテンツ・導線としてWebサイトに掲載できる形にします。公開後も計測と改善を回すことで、反響が継続的に積み上がるWebサイトへ育てていくための方法も解説します。

※コンテンツは現在準備中です。

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