Webサイトは会社の無形資産(知財)
情報として役に立つホームページを維持しましょう

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Webサイトは無形資産の1つ

無形資産

Webサイトは、目に見えない価値を持つ、会社の資産のうちの1つです。

無形資産とは?知財としての活用

「無形資産」とは、経済的価値を持ちながら物理的な形を持たない資産のことを指します。体的には、ブランド価値、特許、著作権、商標、営業秘密、ソフトウェア、顧客リストなどが該当します。

経済産業省のWebサイトにも記載がありますが、無形資産は企業や個人にとって重要であり、ビジネスの成功や競争力を高める重要な要素となります。これらの資産は、他の物理的な資産と異なり、法的な保護や適切な管理が必要です。

成長性の高い米国の企業では、活発に無形資産への投資が行われており、新たなビジネスチャンスを創造していく上でも重要な要素だとされています。

無形資産は企業の評価に影響を与える場合もあります。例えば、ブランド価値や特許の取得によって企業の評価が上がることがあります。また、無形資産は売却やライセンス供与などの方法で知的財産として収益化することも可能です。

法律に関する詳細や、経済的活用については、専門家のアドバイスを受けましょう。

勘定科目等の経理上の処理について

Webサイトは、一般的に「広告宣伝費」または「ソフトウェア」のどちらかの勘定項目で計上されます。

10万円未満の制作費用の場合、「広告宣伝費」(不特定多数の者に対する宣伝的効果を意図した費用)として一括で登録することができます。

「ソフトウェア」として計上する場合は、固定資産台帳に登録し、5年の減価償却にて計上する必要があります。(青色申告で、かつ30万円未満の経費であった場合、特例として少額減価償却資産として全額計上することもできます。)

資産価値を高めるための考え方

ヒトモノカネのサイクル

ビジネスの柱には、「ヒト」「モノ」「カネ」「情報」があり、それぞれをうまく使ってビジネスモデルを回すことによって、収益を発生させ、企業を成長させていきます。

2021年6月に東京証券取引所から施行された「コーポレートガバナンス・コード」には、知的財産の情報開示が義務づけられ、知財への投資についても報告することが課せられました。

知的財産として、無形資産への注目が高まっており、企業が成長するためにどのように活用していくかが大切だと考えられています。

定期的に価値を見直す

インターネット上でビジネスを展開する際、Webサイトは重要な資産となります。しかし、Webサイトの価値は時間とともに変化するため、最新のトレンドや技術の進歩に合わせて適応していく必要があります。

例えば、ユーザーからの反響をページに反映したり、データ解析結果(アクセス解析結果)に基づいて改善ポイントを反映したり、問題点を修正するなどの対応を行います。

さらに、競合他社のWebサイトと比較しデザインの品質はどうか、検索結果にはどのように表示されているのか(SEOのスコア)なども適宜見直しが必要です。

ユーザーにとっての使いやすさも大切ですので、ユーザーフレンドリーなページ仕様になっているのか、わかりにくい説明や情報がないかなど、コンテンツ戦略の見直しを行う作業も発生します。

Webサイトは、より良くするために運用改善を繰り返すことで、資産としての価値が高まるようになります。

ブランディングを意識する

ブランディングは、企業や製品、サービスのアイデンティティを形成し、顧客の心に響く価値を提供するものです。

ブランディングを成功させる要素を意識し、全体のプロモーションの一部としてWebサイトを活用することも、企業の成長に必要な考え方になります。

ブランディングを成功させるためには、次のポイントをふまえてブランドを創造しましょう。

  • ブランドコンセプトの明確化
  • 一貫性を持たせる
  • 視覚的な統一感を出す
  • 顧客とのすべての接点においてブランドを意識する
  • 社会的なイメージをブラッシュアップする

Note:本質的な価値を考える

経済が成長し、物が行き届いている現代社会では、「より誰かを幸せにする」、「ワクワクさせる」、「夢を持って生きる」など、思想や考え方に価値を置かれる場面が増えています。

経営の神様と言われる、松下幸之助さんの言葉があります。

「商売とは、感動を与えることである。」

昔から存在する、本質的な在り方と、インターネットをどのように活用するかのロジカルな部分を組み合わせて、どのようにビジネスを仕組み化するかが今後の大切なポイントになりそうです。

ヒトが集まる場所として使う

「楽しそう、おもしろそう、良さそう」という感覚によって、ユーザーは情報を選択し、その場所に留まろうとします。

実際におもしいかどうかの判断は、個々のユーザーの感じ方やタイミングも影響しますが、誰かにとっておもしろいと思える場所を作ることは、誰かの居場所を作ることにもなります。

居場所を作ることによって、心理的安全性が生まれ、次のアクションにつながりやすくなる環境を用意することができます。

ビジネスを育てるために、ユーザーの居場所を作り、紹介や新しい提案を行うことで、継続的な利用にもつながっていきます。

新しいアイデアの活用

物が飽和した現代では、ライフスタイルを楽しみ時間を有効に活用するための「体験型」のビジネスも人気です。

旅行であれば「アクティビティ」、仕事でも「現場見学やワークショップ」、TwitterやFacebook上での「オンラインでのコミュニティ」など、新しいビジネスモデルが定着しようとしてきています。

これは「ユーザー参加型」のビジネスモデルで、ユーザーが「体験」や「共感」に価値をおいて、コミュニティに参加して得られる満足感をビジネス化したものになっています。

ライフスタイルの変化による「自宅で出来るサービス」にも注目が集まっています。

「自宅にいながら勉強できる学習サービス」「オンラインで人とつながるためのサービス」「宅配サービス」「レンタルサービス」「通信販売」など、コロナ禍で急速に浸透したオンライン環境の活性化が新しいサービスのアイデアにつながっています。

終わりに

ビジネスの本質は、どうすれば誰かが幸せになれるのか?を考えることです。対象を絞ってサービスやモノを想像し、実際に形にしていくことが、成功するビジネスにつながっていくと思います。

ぜひ、Webサイトという情報配信ツールを活用しながら、効率的に見込み客との接点を増やし、より魅力的なビジネスへつなげていきましょう。