ホームページにさまざまな機能を追加する
動的ページとしてより利便性の高いWebサイト制作を行う

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一般的なWebサイトの機能追加

Webサイトに実装できる機能

Webページは「静的ページ」と「動的ページ」で構成され、静的ページはHTMLとCSSのテキスト・画像のみのページ、動的ページはプログラミング言語でシステムが導入されたページという2種類に分類されます。

プログラミング言語を使うと、さまざまな機能が実装でき、Webサイトをよりインタラクティブに活用することができます。

このページでは、Webサイトにどのような機能が実装できるかについて例をまとめました。

問い合わせフォーム

問い合わせフォーム機能

問い合わせフォームは、一番ベーシックなWebサイトの機能で、フォームに入力された情報を指定されたメールアドレス宛てに送信する機能を持つフォームです。

実装の方法としては、自分で全てプログラムを書く(フルスクラッチ)、WordpressなどのCMSを利用する場合はプラグインを導入する、外部のプログラムを埋め込む、などの方法があります。

それぞれの利点としては次のとおりです。

  • フルスクラッチ開発

    フォームの内容を自由に設計し、入力チェックやファイル添付、画像アップロードなど高度な機能も含めてカスタマイズすることができます。フォーム入力後にメール送信と合わせて別のアクションを起こすなど、好きなように作ることができます。実装には時間がかかり、メンテナンスに手間がかかるなどのデメリットもあります。

  • プラグインの導入

    WordpressなどのCMSには、プラグイン(拡張機能)と呼ばれるツールがあり、インストールして設定するだけで簡単にフォームを設置することができます。レイアウトの調整や、細かい内容の変更が必要な場合、思い通りにカスタマイズすることが難しい場合もあります。一般的な機能でそのまま使う分には、この方法が簡単です。

  • 外部のプログラムを埋め込む

    CMSなどを導入しておらず、サーバーの情報などもわからない場合、無料のお問い合わせフォームサービスを導入して、フォームを設置する方法もあります。一般的にはiframeというHTMLタグで埋め込んで使います。見た目の統一やカスタマイズが難しいですが、最初から高度な機能を使える場合もあります。

アクセス解析ツール

アクセス解析ツール

アクセス解析ツールは、ホームページのアクセス数や訪問者の属性(アクセス元の住所や閲覧しているブラウザ等)、ユーザーの行動などを解析するためのツールです。

Googleアナリティクスを使用することが一般的ですが、「解析処理」はAIとの相性が良く、独自でマーケティングツールとしてサービスを提供しているところもあります。

アクセス解析ツールを使うと、どのような人が何をきっかけにサイトを訪問し、どういった行動をとったか?などの情報が可視化できるようになります。

また、時間や日付ごとのアクセス数や、よく見られているページ、滞在時間などの情報も細かく拾うことができます。

その情報を元に、サイト改善するポイントを探したり、エラーが起きていないかどうかなどの確認を行うことができます。

SNSとの連動

SNSとの連動

SNSは、TwitterやFacebook、Instagramなど、広く一般的に利用されているソーシャルメディアサービスです。

多くの人が毎日のようにアクセスするため、広告プラットフォームと同じような役割を果たし、情報をシェアしてもらうことで、広告費をかけずに色々な人に情報を伝えてもらうことができるようになります。

拡散したくなる(人に教えたくなる)ようなキャンペーンや、役に立つネタ、ニュースなど、SNSを使って拡散されるように仕掛けを作っておくと、見た人が情報を広め、さらにSNS上でも拡散してもらえる可能性になり、多くの人に認知される確立が高まります。

広告掲載プログラム

広告掲載

Webサイトに広告プログラムを埋め込むことで、Webサイトから広告収入を得られるようにするためのものです。

広告プログラムは、「閲覧数」「クリック数」によって収入が変わってきます。また、「ユーザーがよく見る情報を自動に取得して表示させるもの」「提携している広告主の情報を表示させるもの」「サイトに合った情報を自動で配信するもの」など、色々な組み合わせで導入することができます。

広告掲載をするとページからの離脱率を上げてしまいますが、Webサイト自身を収益化するためのツールにすることができます。コーポレートサイトに自社サービス以外の広告を掲載することはほとんどありませんが、ブログやWebサービスなどと相性が良いです。

広告を掲載するためには、専用のサービスに申し込み、Webサイトの審査を受ける必要があります。

ユーザー登録・管理機能

アカウント機能

マイページ機能

ユーザー管理(アカウント管理)機能は、ユーザー情報の登録・編集・削除・ログイン・ログアウトなどの一連の処理を組み合わせて、Webサイト全体に会員機能を持たせるためのプログラムです。

ネットショッピング会員や、ダウンロード会員、ページ閲覧権限付き会員、サービス利用会員など、1度会員になってもらえば何度も個人情報を入力せずに済むようになったり、定期的にWebサイトに訪問してもらう機会を作りやすくなります。

個人情報を取り扱うため、サイトの管理には注意が必要ですが、サービス提供者側から登録ユーザーに対してコミュニケーションをとることができ、リピーターの獲得にもつながりやすくなります。

メルマガ配信機能

メルマガ配信機能

ユーザー登録の簡易版で、メールアドレスと一部の個人情報を登録してもらい、メールマガジンを配信する機能も実装できます。

メールマガジンを送信することで、利用していなかったユーザーに製品やサービスについて思い出してもらったり、新しい情報をユーザーに配信するなど、ユーザーとのコミュニケーションをとるための機会をつくります。

メールマガジンだけでなく、公式LINEアカウントに「友達申請」してもらって、LINE公式アカウントからメッセージを配信するようなSNSマーケティングの方法もあります。

どのようなコンテンツをどの頻度で配信するのか、マーケターや社内の広報担当者が企画を行い、メールの本文や内容を検討する必要があります。

より高度なシステムとの組合せ

決済機能

決済機能

決済機能は、ショッピングカートなどと連動して、クレジットカードやPayPay、メルペイ、LINEPay、携帯電話料金同時払い等、決済の仕組みを追加する機能です。ユーザーにその場で何かを購入してもらうために実装します。

Paypalなどの決済サービスを導入すると、ユーザーのクレジットカード登録が不要になるため、個人情報の管理をせずに、決済機能だけを切り取って利用することもできるようになります。

決済システムによって特定の決済手数料がかかり、入金のタイミングも異なるため、導入前に調べておくと良いでしょう。

予約機能

予約機能

予約機能は、会員機能、スケジュール機能、決済機能、などを組み合わせて、1つのシステムとして開発します。ホテル予約、レストラン予約、エステ予約、レンタル予約等、様々なサービスと相性が良いシステムです。

予約機能だけを提供するサブスクリプション型予約システムもありますが、独自のビジネスモデルを展開している場合は個別設計が必要になるため、Webサイト制作自体をフルスクラッチ開発することが多いです。

システム開発には期間と予算が必要になるため、事業の規模によって検討を行う必要があります。個人や少人数で回すサービスであれば、既存の予約システムを導入して運用する方が費用対効果が良いでしょう。

チャット機能

チャット機能

チャット機能はユーザーサポートの一環で、Webサイトにチャット機能を付与するものです。チャットボットと呼ばれる自動応答機能を使って、ユーザーからの入力を解析し、ユーザーと自動で会話できるようにさせます。

導入するためには、あらかじめチャットボットの開発を行う必要があります。

少し前までは「質問の予測」と「回答」を手動で入力し、パターンを用意してチャットボットを開発をするケースが多かったですが、AIによって解析と生成が自動化できるようになり、AI開発が進んでいる分野でもあります。

カスタマーサポートの1つの手段として考えることができ、チャットボットで解決しなかったお問い合わせは、直接カスタマーセンターに接続するなどの対応も必要です。

グループ管理機能

グループ機能

グループ機能は、会員機能、掲示板機能(Wiki)、ファイル送信機能など、会員機能を拡張させてユーザー同士がコミュニティを形成できるようにするための機能です。(グループウェアともいいます)

会員同士のコミュニケーションが可能になることで、クローズドなSNSのような使い方ができ、サークルやビジネスグループの交流の場所として利用することもできます。

グループ機能の場合、システム開発の中でも複雑な機能になるため、開発期間も開発費用もかかる可能性が高く、自社開発で導入するよりも、既存のサービスを利用することの方が多いです。SlackやTeamsなどは、テレワークでもよく活用されており、無料~月額性で使うことができます。

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